NPO法人設立申請必要書類 設立趣旨書

このページではNPO法人設立申請に必要な設立趣旨書について説明しています。

設立の初年度及び翌年の事業計画書

     あるNPOの例

設 立 趣 旨 書
1.趣旨
インターネットによって私たちは距離、時間、職種、年齢、組織、国などの障壁を超えて自由にコミュニケーションできるようになりました。しかしその一方では、技術の利用や教育を受ける機会の格差、失業による将来への不安、技術の安全性に対する不信感、地域社会の低迷、孤立感など新しい形のコミニュケーション問題が生じていることも事実です。
こういった混乱や不安を取り除き、豊かな生活や真に満足できる人間の生き方を実現するための科学技術やその研究開発については、方法論そのものが新しい研究課題となっています。一つの方法として、最先端の科学技術をもっと私たちの日常的距離に引き寄せ、プロの研究者や技術者と連携しつつ、それぞれが自分の生活を楽しみながら自分の出来る範囲で問題解決に参画する、それがそのまま全体の幸福につながる仕組みを作ることが考えられます。例えば、
(1)国内外の各分野の研究者や技術者が地域住民と連携する仕組み、
(2)そこに子供、高齢者、フリーター、仕事の見つからない学生やポスドクなど様々な人たちを巻き込みつつ、従来の学問領域にとらわれない横断的かつ流動的な研究組織を各地に作る仕組み、
(3)各自が余暇の範囲でそれぞれ楽しみながら問題解決を目指す仕組み、といったものです。
これは、各地域で多様な夢のある萌芽的研究を育て、子供たちには最先端の科学技術研究に触れる「生きた教育」の場としても有用でしょう。また多様な人々の多様な価値観に日常的に触れることは、「いじめ」や「引きこもり」を生み出す「横並び主義」や「社会的閉塞感」の弊害を防ぐ場として貢献できることも期待されます。当団体は、このような研究・普及活動を通じて、豊かで多様な社会の創造に貢献することを目的とします



2.申請に至るまでの経緯
1999年12月に○○○○○として発足して以来、上記趣旨のもと幅広い活動を続けてきました。特定非営利活動促進法に基づく法人格を取得することにより現在の活動基盤をさらに充実させるため、1999年5月のシンポジウムにおいて、法人化問題に関する本格的な検討に着手しました。その後、2000年3月のシンポジウムでは、NPO法人化の申請に向け、定款や事業計画等の準備を開始することを決定いたしました。さらに、同年5月には設立準備委員会を発足するとともに、特定非営利活動法人○○○○○の設立を決議、同年11月からは設立申請に先行したパイロット事業として△△町の先進的IT農業者グループ「□□□□□」の立ち上げと運営サポート、2001年8月同町で地域一体型学際研究集会「○△□○○」の開催に成功するなど、一定の実績を納めたことを受け今次の申請に至ったものです。


平成○○年○○月○○日
      特定非営利活動法人 ○○○○○
      設立代表者 住所又は居所 東京都世田谷区経堂○○○○○

        氏   名   甲野  太郎  印

解説

●設立趣旨書に記載する日付は、設立総会の日付を記載します。
●設立代表者の氏名と印鑑が必要です。印鑑は認印で構いません。
●用紙の大きさは、日本工業規格A列4番です。

1.設立の趣旨

趣旨書には、定款に記載した目的、使命及びそのために行う活動と事業を記載し、その事業が公益に資するゆえんや、法人格取得が必要となった理由を記載します。
この趣旨書は、いわばNPO法人格取得の訴えとなりるものです。なぜ法人化しなければいけないかを熱意をもって訴えるように書きます。

2.申請に至るまでの経緯

ここの欄の記載内容については、特に規定されていません。記載内容はその法人で様々であり、過去から現在に至る履歴を数ページに渡って記載してあるものがあれば、発起人総会と設立総会日付のみを記載した簡素型なものもあります。
また、都道府県によっては、この申請に至るまでの経緯を記載させないところもあります。

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